「不器用で
定年祝いも出来ず、葬式もいけない君。優勝が恩返し?意味がわからんな。人間てやつは。」

荏原は昇ってくる朝日に向かって口を開いた。

「・・・好きだから、いなくなるのを認めたくないから。意志を受け継ぎたかった。死で気付く・・・
現実を受け止められなかった・・・冷たい奴だなと思われるのは仕方ない・・・」