その先にあるもの…




子供みたいに、目を擦りながら起きる榎本先生。



まだ、完全には起きておらず、私に気づいてないみたい。



『あの・・・』



「・・・。」



私が話しかけた声で完全に目が覚めた榎本先生。



驚いたような目で私を見る。



あぁ、いきなり知らない女が目の前にいたらびっくりするよね。



『今日から榎本先生の担当になった、三城楓です。』



軽く自己紹介をしたあとに、名刺を渡す。



「あぁ、三島さんの姪っ子の・・・」



『なんで、それを・・・』



「三島さんが、自分で言ってた。」



由貴兄ったら、会社には内緒なのになんで先生には教えちゃってんのよ。



『はぁ・・・』



「で、今日はなんの用?締め切りは、まだだよね」



なんの用って・・・



『今日は、ただ挨拶がてらに。』