「達也・・・」 少し起き上がると、達也はまだぺたんこのお腹に手を当てた。 「俺がお前とこいつを守るから。いつも笑っていられるように頑張るから。 それじゃ…だめか?」 「う、ううん…!」 そうだ。 そうだよね。 私達は“他人”じゃない。 “夫婦”なんだ。 その当たり前の状況に今救われた-- 「達也・・・」 「ん?」 「産む。・・・ううん、この子を産みたい」 さっきまで、あんなに嫌だったのに今ではお腹の中にいるこの子に会いたくて仕方なくなった。