『----

叶うなら・・・・達也の…お嫁さんの姿を、見たかったわ・・・』





つゆりが亡くなる前日に言った言葉の1つ。




つゆりはいずれ本条の後継ぎになる達也には大切な人を見つけてほしい、と言っていた。













つゆり・・・



見ているかのぅ。




今、お前の墓の前で手を合わせているのが達也の嫁じゃよ。



達也は、素敵な女を見つけたようじゃ。






心の中で呟くと、ほんの少し暖かい風が吹いた。







『ほんと・・・・すごく素敵ね』





つゆりが空の上からほほ笑んだ気がした源一郎だった。