その分、つゆりが亡くなる時はつらかった。
意地と立場が邪魔をして人前では涙は流さなかったが、
陰では涙は止まらなかった。
だからこそ、意地でも別れさせようとした。
優羽の罪を無償したのは、むしろ罪に問われるのは自分のほうだったから――
数々の無礼な行為や言葉。
どれほど彼女を苦しめただろう。
源一郎が目線をあげると、つゆりの墓の前で達也と優羽は手を合わせていた。
「・・・・あの2人、うまくいくじゃろうな」
その言葉に智和は一瞬驚いたが、すぐにまたほほ笑む。
「もちろんですよ。
達也が選んだ最高の女性なんですから」



