「じゃあ、なんと言うのか?!
別れないくせに達也に本条を継いでほしいと?!」
「はい。そして千亜希さんのお仕事を認めてほしいんです!」
“バンッ!”
源一郎様は勢いよく前にある大きなテーブルを叩いた。
「いい加減にせいっ!
貴様、正気か!!」
源一郎様は鬼のような形相で、ある意味この世のものだとは思えない。
わがまますぎることは百も承知の上。
達也とは別れない。
でも家を継いでほしい。
そして千亜希さんの仕事も認めてほしい。
こんな自分だけの欲求を、ましてや源一郎様に言うなんてバチ当たりもいいところ。



