「――失礼します」 私は正座で一礼した。 目の前には、まぎれもなく異彩なオーラを放つ源一郎様。 何も言わず、ただ私を一瞥した。 たったそれだけなのにまた逃げ出したくなる。 そんなんじゃ…ダメだよね。 私は、スッと源一郎様の前に座った。 と当時に障子が閉まった。 これでとうとう私と源一郎様との2人っきり。 今、この空間に“音”は何もない。 ただあるのはさっきよりも重い空気だけ。 「…フンッ。意外じゃったかな」 そう先に口を開いたのは源一郎様。