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数十分後、私はある場所に来ていた。





「優羽様!!」



血相をかいて家の中からカズさんが飛び出してきた。




「どうされたのですか?!いきなり…しかも着物も召して…」



「すみません、いきなり来てしまって」

私は頭を下げた。










ここは本家の入り口。



ここに来るために、わざわざ家に帰って着物に着替えてきたのだ。





「あの・・・・源一郎様は?」


遠慮気味に聞いた。





「源一郎様ですか?奥の部屋にいらっしゃいますが・・・・・
あっ!ちょっと!?」





よかった。

源一郎様はここにいらっしゃって。