私は何も知らなかった-- ううん、本当は知っててけど 達也たちの優しさに甘えて見て見ぬ振りをしていたんだ。 みんなの苦労も、悲しみも… もう-- 立ち止ってるわけにはいかない。 そう思ったら心は軽くなって、気づいたら走り出した。 そして先生に早退することを伝え、ある人に電話をした。 『プルル…プルル・・・・・はい?』 「あ、もしもし。千亜希さんですか?」 『優羽…ちゃん?』 かけた相手は千亜希さん。 心なしか元気がない。