【続】婚約者は旦那様♪


「じい様に伝えといて。

悪いが、俺はお前たちの望みどおりには動かない。もっぱら優羽とも別れる気はないってな」


達也はいつもの自信満々の表情。


こないだとは違う…

曇りのない目--




湯澤さんはショックなのか、その場から微動だにしない。





「――優羽、帰るぞ」



「う、うん」


達也は少し戸惑い気味の私を引っ張った。














「お待ちください、達也様」


黙っていた湯澤さんが達也を見上げた。




「今のお言葉・・・・本気なのですか?本気でマスターに逆らうおつもりですか?

それが・・・茨の道とわかっていらっしゃるのに」




・・・・達也は振り返ろうとしない。




「たつ・・・・」

声をかけようとしたらギュッと達也が手に力を入れた。





「--茨の道ね・・・・。
そんなのは覚悟できてるし
優羽がいれば…大切な人が傍にいればそんな道ぐらい乗り越えられる」


そう言って達也は障子を閉めた。