「うん……」



結婚したとはいえ、本条家のことについてはまだまだ知らないことが多い。



有名な会社を経営しながらも極道として組をまとめる。


普通に考えたら一般人の私が嫁げるような場所じゃない。




でも・・・



「頑張るって決めたし。とりあえず諦めずにチャレンジしてみる」


そう笑うと、莉奈もフッと笑った。





「そうだね。2人の絆があれば大丈夫でしょ」



私達は一旦話終わって立ち上がった。





「それで…『頑張る』はいいけど、実際には何をするつもり?」




うっ・・・・


鋭い質問。



「実は、それに困っているんだよね…」