「大丈夫だから」



「達也…」



「聞いたんだろ?じい様のこと」


「えっ!?」



ば…バレテたんだ…





「心配しなくても俺は優羽を守るから。…離れたりしないから」

そう言ってフッと笑った。




その言葉に少し心が軽くなる。



「うん…!ありがとう、達也」



信じているから。達也のこと。







けど…達也の最後の言葉が
ひっかかったことは無意識に
心の底にしまった。















「優羽ちゃん!」


本家につくと紗幸さんが飛び出してきた。




「あ、紗幸さん。おはようござい…」

「優羽ちゃん!」


紗幸さんはギュッと私の手を強く握った。