数分前、私が翔くんの教室に久しぶりに遊びに行った時。 翔くんってば、他の女の子と喋ってて、 しかも頭なでなでしてるんだよ!? 「絶対ありえない!」 翔くんのバーカ!ハゲろ! …いや、ハゲはしないでください。 心の中でいっぱい文句を言う。 「何がありえないの?」 後ろからそう聞かれ、まだイライラが抑えきれない私は、振り向きながら 「だからね!翔くんがっ……」 言いかけたところで思考停止。 「ん?…俺が何だって?」 目が笑ってない翔くんが、そこには居た。 .