「いつもより、すごく甘いね」 「…まじかよ。替えよっか?」 そう聞かれて、横に首を振る。 「これがいい。…懐かしい味がする」 「…懐かしい味?」 「うん、私と翔くんと出会った時のこと。覚えてる?」 ――そう、私と翔くんの初めての出会い。 その日は土砂降りの雨だった。 .