「ちょ…っ!待って…!」 急いで机の横に引っ掛けてある鞄を取り、愛美にバイバイをして翔くんの後を追う。 翔くんはというと、私なんか気にせずに校門に向かっていた。 やっと追いついて、少し歩いたところで、翔くんが口を開く。 「今日お前が見た女とは、なんでもねぇから」 翔くんの意外な言葉に目を見開く。 …私はもう気にしてなかったのに。 気にしててくれたんだ、と思うと口が緩む。 「何、笑ってんだよ…」 少し照れ気味で言う翔くんは可愛かった。 .