好きだけじゃ…

「俺が教室まで案内してあげたんだよ?」

今、ゆっくりと入学当時の記憶が鮮明に蘇ってきた

教室までの道がわからなかった私は、職員室に行こうとしたんだけど、職員室もわからなくて…

その時…琉斗先輩が微笑みながら私を見つめてた

「…私達、会ってた」

「思い出してくれた?」

「うん…」