バタン…


バタン?


「…っ…はぁ、てめぇ…なに逃げてんだよ」




はい?


そぉ〜っと…助手席に視線をずらした。



「っは?なんで?」


鍵をかけ忘れたバカな私。


信号待ちの最中に見事追いついた男。


早過ぎでしょ。


「元陸上部だ。バーカ!」


乗った瞬間はちょっと息切れしてたくせに…


たった数秒で息を整えてた。


って…なんで車に乗るわけ?



しかも…私と同じ元陸上部なんて。


なんか…