「…ふざけた事を言うな! 愛する我が子をよそにやるなど出来るものか!」 いつも穏やかなおとんの怒鳴り声を初めて私は聞いた。 「おとん…このおもちゃはなんと言うのじゃ? おもしろい!おもしろい! このおもちゃ…おいらにも作れるか?」 私は初めての笛にすっかり心奪われていた。