「…あにうえはさくらがおきらいなんだ… だから さくらのおねがいきいてくれないんだ…」 桜の君は今にも泣き出しそうだった。 それを見かねたのは先生だった。 「長政殿。少しご休憩なされてはいかがですか?」 「申し訳ありません先生。 では、お言葉に甘えさせて頂きます。」 私は懐から笛を取りだす。