『わかりました』


そう答えたのが運の尽きだった。



ここはこのあたりでは有名なホテル。

追っかけファンの乱入を防ぐため、私たちの泊まっているこのフロアは貸切状態。

メンバー一人ひとりに豪華な部屋が与えられている。



電話を切り、何気なくベットに腰を下ろした。


ああは言ったけど、まだ眠いなぁ。

だって昨夜もライブがあって疲れたし……。

しかも紫水があの後、清龍にもっと“改良型・地獄の一滴”を飲ませようとするのを止めるので必死だったから……。


やっぱりもうひと眠りしよう。


そう思ってベットに寝転んだときだった。


ん?

何か温かいものに手が触れたような……?

それに何かシーツ以外のものが視界に入ってる?