「そのかき氷、趣味悪。

俺ならもっとゴージャスに金粉を振らせてみるけどな」


横目に由依のかき氷を見てつぶやく紫水。


あんたも人のこと言えないでしょっ!!

さっきの“ドリンク”といい、かき氷に金粉振るって、もはや食べ物じゃないでしょ。

趣味の悪い置物か何かにするつもり?


もぐもぐもぐ……。


由依は食べるのに夢中で聞こえてないみたい。



その後、さらに追加オーダーでホットドッグなどを注文し、軽く5人前は平らげた由依。

食事代の支払いは紫水がカードで済ました。


海の家でカードって……。


ちなみに遥はリハーサル中もずっと顔色が悪く、仕事が終わるなりホテルの自室にこもった。