「何、これ? けっこういけるけど?」 ウ、ウソでしょ? ていうか、話聞いてなかったんかいっ!! 「チッ……」 舌打ちしたあと、つまらなさそうな顔をする紫水。 『紫水、そんなこと……』 “したらキャラ崩れるよ”と言おうとしたところ、 「えっ? 奏チャンも飲みたいの?」 と声をかぶせられる。 『だ、誰が飲むかー!! 自分で飲め!!』 運が悪かったら、飲んだ瞬間天国に行ってしまうかもしれない。 いや、“地獄の一滴”だから地獄行きか。