甘く入ったサーブを遥がダイレクトにスパイクしてくる。

なんとかレシーブし、向こうのコートに返すと、清龍のトスで私の顔面めがけてアタック。



ひぃっ!!

やっぱ怒ってるじゃんっ!!



さっきまでの、ほのぼのとした雰囲気など微塵も感じられない。

明らかに殺気のこもった一撃だった。


ラフプレーが続く。

それに拍車をかけるかのように、それまで得点をコールしていただけだった紫水が口を挟む。


「おっと、言い忘れてたが、負けたペアには罰ゲームありだからな」


この言葉で俄然やる気になった遥。


「うおりゃ~!!」


手加減なんて一切ナシっ。

私への集中攻撃が続く。