「分かった……。

ちゃんとデザートも用意させるから、その顔やめろ」


由依のうるうる上目遣いは同性にも有効らしい。

あの紫水がたじろいでいる。


「わ~い☆」


泣き顔から一変して満面の笑みを浮かべる由依。


「ならさっ……『良かったね~』


なんだかこっちまで嬉しくなる。



そんな中ため息をついた者が4人。



(苦労が絶えないわ ←by 志乃)


(なんというか、単純な奴ら…… ←by 紫水)


(さっきから話しかけても無視されてんだけど?

俺様を無視すんな!! ←by 遥)


(やっと静かになった…… ←by 清龍)


「ほら、問題が解決したならさっさと行くわよ」


「は~い☆」


由依の上機嫌な返事とともにトレーニングルームを後にした。