「真由子、お前、何で男といるんだよ?」

「だから…」

高野の話を聞かず一方的に責め立てる遠藤に俺は車から降りた。

「ちょっとは高野の話も聞いてやれば?大体、お前一人が勘違いで騒いでんだろ」

「何っ!?」

「嫉妬もホドホドにしとけよ。じゃ、俺帰るから」

一人熱くなってる遠藤と高野に告げると高野が申し訳なさそうに頭を下げた。

「木下さん…すいません…」

「高野は謝ってばかりだな。ちゃんと説明しとけよ」

「はい…」

不安顔の高野に俺も不安になったが、俺がいると遠藤の怒りが収まらないようにも思ったからとりあえずその場を後にした。



高野…大丈夫かな…。