「皆よ、竜也が族の総長してるっつたらビビんだろな!」 「だろな〜、ってか何で俺が総長じゃねーんだよ!」 そう、俺は族のヘッド。 ここらの地元じゃ結構でかい族だったり。 そんな俺の名前は、三浦竜也(ミウラタツヤ) 金色の髪が特徴だ。 「ったく…だり〜な」 俺は酷く着くずした制服の胸ポケットから愛用の煙草を取り出した。 口から空に向かって煙をはく。 澄んでいた空気が一気に濁る感じがする。 「…まるで俺だな」