詩をウタう


『ダレか.』


あなたの瞳に映るのは
わたしではない
ダレか

あなたが触れている髪は
わたしのではない
ダレか

あなたの声が呼んでいるのは
わたしではない
ダレか

あなたが本当に愛しているのは
わたしではない
ダレか


気付いている
知っている
解ってる

だけどわたしは
ダレかには
なれないのです

どんなにあがいても
どんなに泣いても
どんなに愛しても

その瞳にわたしを映して
その指でわたしに触れて
その声でわたしを呼んで

そしてわたしを
愛してください

近くて遠いあなた