その春が、この真悠にも





やってきた。





「桜~っ!」





真悠は小学校からの友達、





桜のもとに駆け寄った。





「真悠?なにしたの。」





「なにしたの。じゃなーいっ!」





真悠が叫び声を上げたので





当然周りにいた人たちが振り向く。





「ちょっ、真悠…ここ





校門前だからね?わかってる?」





桜は真悠にそう言って注意するが真悠はおかまいなしに大きな声を出す。





「桜ぁあ!今日はなんの日か





わかっての狼藉かぁぁあ!」





「んと、まずあんたはなに時代の





言葉使ってるんですか?」





桜の冷静な突っ込みにも





…動じず。





「わかってるのぉかぁあ!」





「はいはい、わかってるから





まずどうどう。」





馬みたいにして大人しく





させられた真悠。





そして桜が一喝。





「今日がなんの日か知らない





やつがいるなんてありえないから!」