剣が汗を流しながらすごい顔つきで見ていた。
そしておじさんを一回睨み、震える私を連れて出て行った。

「お前何してんだよ…」
1回だけだけど強く引っぱたかれた。初めてだった。
「ごめんなさい」


その時確信した。守ってくれるから、大切にしてくれるからきちんと私を怒ってくれるんだと………。



私たちは剣の家に行くことに。

「剣、ごめん」
剣は黙ってる。怒って…るよね。
「本当にお前のこと心配したんだぞ」すごい真剣な目つき。

「ありがとう。私ね…自分が間違ってたことに気づいた。でも、もう遅いよね。私のこともう嫌いだよね」

「嫌いなわけないだろ」
剣は泣いていた。

「え?」

「好きだから好きだから心配するんだよ」

剣は何も言わずに私を包み込むように抱きしめてくれた。

「美雨」

ベットに押し倒された。

「剣??」

「美雨。こわい?」

「大丈夫。剣ならこわくない」
本当はちょっとこわいけど。
剣のこと大好きだから。

「本当に大丈夫?」

「だいじょ…んっ…」

私の言葉は剣のキスによってさえぎられた。



そしてそのまま、私と剣は一つになった。