しぱたしぱたーあーしぱたー♪

「ゴホン!ところで一堂くん!うちに何の用だね!」

零さんをデッサンしてたお父さんが言えることじゃないでしょー!

「はい!実はわたし、まゆなしの零こと一堂零くんはずばり恩返しをしに来たのであります!」

すちゃ!っと敬礼をして厳かにそう言う零さんはなんだか凛々しいくらいだった。

「ん?恩返し?」

お父さんの芸術的なしかめっつらを無視して零さんはとうとうと語り出す。

「実はわたしの家には母がおりませんのでしてー、そのかわりと言ってはなんですが、妹の霧が家事のほとんどをやっているのです。そんな中、霧が体調を崩して寝込んでしまい、見兼ねた唯ちゃんがわたしの家にわざわざご飯を作りに来てくださったのです。まさに鬼悪魔唯ちゃんなのです」

「れ、零さん。神様仏様だよ…」

「おー!さすがは唯ちゃん!一本取られたのだ」

今のはわざとでしょ零さん。

「ふんふん…それで恩返しに来たと…」