プルルル・・・ ピッ 『嘉穂?』 優斗・・・・ 「今― どこにいる?」 『俺? もう家だけど。』 その家は― いつも1人なの・・・? 「っ・・」 『嘉穂、泣いてんの?』 「ちがっ・・」 『まだ学校? 今から行くから。』 優斗のそういう声が 聞こえて電話は切れた。 優斗に会える嬉しさと、 優斗にどう接すれば いいのか・・・ 私はなんて言えば いいの―・・・・? _