君の全てを教えて。





ん?
あれ嘉穂じゃね?



プリン手に取ったの
嘉穂じゃね?



後輩の顔と同時に見て



「嘉穂!!」



大きな声で呼んだ。



一瞬嘉穂の肩がビクッ
と揺れ、こちらの方を
向いた。



俺が必死で手招きし
嘉穂がやっとこちらに
歩いてくる。



「・・・?」



嘉穂が複雑な顔を
している。



俺はお構い無しに
嘉穂の肩を引き寄せた。




「悪いけどこうゆう
事だから俺らもう行くね?」



「えっ、あ
はい・・」



俺は嘉穂の手を
掴んで早足で歩いた。





『今のって波川嘉穂先輩
だよね?』



『え〜
まじショック〜』




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