また、昨日のように

智純とK通りをうろうろ。



ナンパなんか、する気ねぇよ…




智純は、ノリノリで


どんどん声をかける。




「ねぇ、朱里も誘おうよ!!

つまんないじゃん!!」



「…よく、好きでもないヤツに
そんな愛想よく出来るな」




俺は、呆れて


智純と肩を叩いた。




「いたっ!!

ま、朱里はいつでも
愛想悪いけどね」



……そんなことわかってる。


気になってる女にさえ

可愛くねぇこと口走るからな。





「………あれ…?」



智純が背伸びをしながら


遠くを指差す。




俺も、その先を見る。




「ねぇ、あれさ。
李呼ちゃんじゃない?」


「……は?」




てゆうか、今日って


李呼と約束してた日じゃ……




ま、どうせ出来ないし。



ボーッと

そんなことを考えていると…






「えっ!!!!??」



智純が大きな声を出した。



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