振られたワケでも
何でもねぇのに。
アイツが
李呼が電話の最後に言った
“……バイバイ”
の悲しそうな声が……
頭から離れない。
「……はぁ…」
「まぁ、朱里をフる女なんて
すごいよな。めずらしい」
アッチはかなりの美少女だ。
こんな男じゃ、不満だろうな。
「……はぁ…」
どんどん溢れるため息。
「おはよー、智純くん……
あれ、朱里」
遠くから走ってきたのは
俺のアドバイザー。
「ぁ、舞結ちゃん!!!
おはよー。
朱里と知り合い?」
「うん、色々ね」
「俺と舞結は同じクラスだからねっ♪」
……んなこと
限りなく興味ねぇよ。
「……朱里、李呼に振られたの?
酷い顔してるよ」
あっさり、田口にも見抜かれる。
そんな重症かよ…
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