ゆっくりと顔を上げて 恭を見る。 その瞳は 今まで以上に 優しかった。 「フラレるってわかってたから……それに、中学のときから気付いてたよ。 コイツ、俺のこと好き好きオーラ出してるけど 勘違いしてるんだな…って」 そう言って ニッコリ笑う恭。 憧れてた、可愛い笑顔。 「……俺も… 李呼のこと“恋愛”って 勘違いしてたのかな…? フラレても、悲しくないんだ」 遠くを見るように 見つめてきた。 ……きっと 「勘違いだったんだよ。 恭もあたしも」 .