「……そのことで、すごく辛くなっちゃって…朱里なら話しやすいからって、相談したんです。
人がいないところがいいからって言って、朱里の家に入れてもらって……」
瑞希ちゃんは、ワイシャツの袖を直しながら
目にたくさん涙を溜めて言った。
その、瑞希ちゃんの雰囲気に
あたしは何も言えなかった。
「それで…幸せそうな朱里に…
すごく嫉妬しちゃって…
船橋さんからの電話に
あんな対応を…」
「………」
あたしは、瑞希ちゃんにウソを言われたことより
瑞希ちゃんが受けているものに
胸が痛くなった。
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