「李呼〜、カラオケ行こうよ」


「舞結っ!!行く!!!」



入学式と、新しいクラスの顔合わせも終わり

みんな下校中。



私は、舞結と二人で
一組の教室にいた。




「どうだった?
水橋 朱里と」


「席は、斜め二つ後ろだから
まぁ大丈夫かな……」



“ふ”と“み”だもんね。


みんながいなくなった教室は
すごい静か……


さぁ、はやく準備して…



ガラッ




「………船橋」



いきなりドアが
開いたかと思うと


そこにいたのは




「………げっ」


「げっ……じゃねぇ。
サボる気かよ?」




そこには

見るからに
不機嫌そうな顔をした


だいっきらいな人。





「あれ?もしかして忘れてた??

一位のくせに
バカ だなぁ……」



「ふん、忘れてないわよっ!!!」



………忘れてた…




「なに、それ」


「ごめん舞結。
あたし、学級委員になっちゃったんだ……」




ごめん、ホントにごめん舞結!!!


カラオケ行きたかったのに

学級委員だから
残らなきゃ………



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