「李呼〜。冷えピタ貼りたい」



冷えピタ冷えピタ……



「はい」


「ありがとー」




皿洗いが途中だったから

慌ててキッチンに戻る。




「李呼〜。体温計とって〜」



体温計…体温計……


ぁ、あったあった。




「はい」


「ありがとー」




またキッチンに戻る。


朱里……大丈夫かな…



冷えピタとか、体温計とかが

必要なんて。




お皿を拭きながら


朱里のことばかり考えていた。




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