「……ん…李呼…?」


「…あ……」




朱里が目を覚ました…




「朱里、大丈夫?」


「…あれ、ここ……」




朱里は、状況が

わかっていないらしく


周りをキョロキョロと見渡す。





「朱里、倒れたんだよ。
朝から熱あったの?」



「…ん……昨日から…

微熱があった…」




昨日……



一緒に勉強したときも


あったのかなぁ…




「……ごめんね朱里。

あたしがもっと早く
気付いてあげれば…」




こんなことに、ならなかった



そう続けようとしたけど


朱里の言葉に遮られた。




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