保健室に着いて 朱里をベッドに寝かせた。 「先生いないみたいだな… 呼んでくるから、朱里よろしく」 「わかった。ありがとう」 智純くんは 保健室から出ていった。 ちょっと、辛そう…… あたしは 朱里の頭を撫でた。 ……ごめんね、朱里。 気付いてあげられなくて… まだ、付き合って 1日しか経ってなくても… 気付いてあげられなかった自分が悔しい。 「……ごめん…朱里…」 頭を撫でたまま 蟻みたいに小さな声で呟いた。 .