「……舞結ー、今日勉強しよ」
「…うん。いいよ?」
あれから一週間が経った。
朱里は、目を合わせてくれない。
すごく、悲しい……
そして
あと二週間でテスト。
みんな、慌ただしくなってきた。
あたしは、舞結と図書館で
勉強してる。
勉強するときだけ
あたしは舞結の先生になれる。
いつも、色々教えてもらってるからね。
そして
約束をして、放課後になった。
「………船橋…」
ビクッ
後ろから声をかけたのは…
「ぁ、朱里……」
「今日、雑用あるから居残りだって」
……やっぱり。
目を合わせてくれない…
「……わかった。」
「………」
それだけ伝えると
どこかに行ってしまう。
……朱里
もう“李呼”って
呼んでくれないの…?
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