「……朱里?
おーい、もしもし??」
顔の前で手を振っても
ボーッとしたまま…
「朱里ー?」
あたしは
朱里の肩に触った。
パシッ
「……ぅ、へ…?」
あたしと朱里以外
誰もいない教室。
手首を掴まれたあたしは
朱里を見つめる。
朱里の目………
…怖い……
「……ごめん。
先に謝っとく…」
「……ぇ……っん!!!!」
朱里に引っ張られ
塞がれる唇。
今度は手じゃない。
朱里の………唇で…
「…っ…ん……ゃっ…」
立っていたあたしは
朱里に、机に倒された。
「……ふ、苦し…ょっ…ぁ…」
息が出来ない。
頭がくらくらして
朱里で埋め尽くされていく。
……朱里っ…
「………ん、やだっ…」
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