「……はぁ」



リビングへ行くと…


捕まった朱里と

楽しそうに喋っている
お母さん達がいた。




「ぁ、李呼おはよーっ!!
朱里くん、カッコいいわねっ!!

ね、お父さん」



「あぁ、李呼にはもったいない」




なんで

そんなに楽しそうなのよ……




「だから、彼氏じゃないって…」



「朱里さん、可哀想だな。

昨日言ってくれたことの意味
理解してなかったんですよ?」





次々に喋るあたしの家族。


あぁ、修正不可能。




「…いや……

李呼さんが可愛すぎて
俺にはもったいないですよ。


それに、鈍感だし」




鈍感 って言ったとき


朱里に睨まれたような……?



気のせいか……




「李呼、ご飯食べて。

朱里くん、クッキー食べない?
おばさんが焼いたんだけど」



「ぁ、いただきます」




……お母さん達みんな


あたしより

朱里に夢中…


周りが見えてないよ……泣


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