ミニスカートとハイソックスの間の剥き出しの素肌が、痺れるように冷たい。

当てもなく歩くには厳しすぎる季節だけれど、あと1ヶ月でお別れの制服で、何となくこの街を歩いてみたくなった。

こんな風にぼけーっと街を歩くことも、なくなるかもしれないから。

卒業したら風俗かキャバクラで働こうと、私は心に決めていた。

鬼のように反対するのが目に見えているお姉ちゃんには、事後報告するつもりでいる。
お金にも異性にもだらしない両親の代わりに、私たちを育ててくれたお姉ちゃん。
そろそろ私がその役目を代わりたい。

でもなぁ。
こんなに色気のない…ついでに胸もない私に、風俗嬢が勤まるのかな?
ま、何とかなるか。元々あんまり考えない性格で、ほんと良かった。

なんて考えながら、人波に身を任せる。

「風俗よりも稼げる仕事、ありますよ。」

突然耳元に囁かれて、私は短く悲鳴を上げた。