「Kohaku.Are you ok?」 ベッドの上で膝を抱えていると、ドアの向こうからタオの声がした。 「I'm ok. Thanks a lot.」 なるべく心配をかけないよう、私は努めて明るい声を出してみせた。 「そうかい? …でも、君はすごくナーバスになってる。日本からの手紙が届いてからね。 君が心配だよ。 本当は抱きしめてあげたいところだけどそれは出来ないから、せめて僕に話してみないかい? 」 最後の台詞におどけたような笑いを含ませて、タオは言った。