咲と亮

***

「…クラス全員出席だな!お前らの文化祭に対するやる気がそれ程あるなんて…

先生嬉しいぞっ!」

「ちげーし。

昨日1人1人のケータイに明日の文化祭準備に絶対参加だからな分かってんだろ!て電話で叫んだの誰だよ」

「ほんとだよ賢ちゃん」
「賢ちゃんやる気ありすぎ~」

「ふっ。なら仕方ねえ。次の準備日も電話かけてやるよ」


何が仕方ないんだろう?


ぼーっと、クラスメイトと賢ちゃん(紛れもなく担任教師)のやり取りを聞いてて、思わず地味につっこむ。

やっぱりこのクラスは、愉快な人ばっかりで素敵。



「ねえ咲!」
「ん?なんだい琉羽」

騒ぐクラスの様子を無視して、ビミョーな顔して琉羽は言う。

「五十嵐さんと安達くんが付き合ってるってウワサになってるのよ」
「ああ~…そりゃなるよ。あんだけ毎日毎日、亮に尽くしてたら」

ありゃビックリだったなあ。
ガラシャにあんな行動力があるとは。


じつは、私と琉羽はバドミントン部なわけで。
亮と同じ体育館で活動してるわけで。

「毎日毎日、部活終わりに亮ちんと話しながらさ…」
「ああアンタ、五十嵐さんに睨まれてるわね」

うんアレ傷つくんだよ地味に。