咲と亮


誰もいない、ひっそりとした校舎裏に

取り残された俺たち。


無音。



「…亮」
「おう」

「まさかのもしやですけど、ガラシャに告白されてたのです?」


咲は変人だけど、

フィクションのように天然ではない。
鈍感ではない。

普通の人なら、そりゃ察するよな。



「…そーですね」
「私、お邪魔でした?」
「…そーですね」
「しかも断った?」
「…そーですね」

「何故あんな天使のような微笑みを持つガラシャが…」
「たしかに可愛いな」
「…亮。かなりの面食い?」
「いや別に顔の作りとか気にしないって」

「…じゃあ、オトコノコが好き?」

「ちがいます」