「亮ちん?おーい」
たたた…と小走りで近づく足音。
やべえやべえ。
変なんに見つかった。
「っ!…咲、ちゃん!」
「およ?…ガラシャじゃん。あれ2人で、なんで一緒にいるの?」
「ガラシャ?」
「亮くんたら~、どんだけ人の名前に興味ないのさ。…五十嵐 ランちゃん、あだ名は“ガラシャ”でしょ。みんな言ってる」
「…あ~そういえば、そうな気が」
「…安達くん」
「ん?」
五十嵐さん、もとい、ガラシャは泣き止んでいたようで、
こっちを見ていた。
目が合った。
「私、あきらめませんからねっ!」
ニコリ、と笑って
「じゃ、咲ちゃん。準備がんばってね!」
「あ、うん。ありがと~。ばいばーい」
咲に声かけて、去って行った。
