咲と亮


「…ノブ。ちょっと歩いてくら」
「…うん」

こういう時に流れる不思議な雰囲気。

ノブは慣れたもので、

こっちを見ることなく

黒ペンキをダンボールに塗りたくる。


まるで俺と五十嵐さんのことを、全く気にしてないように見えるように。


ふ。

最初のほうは、ノブも横で呆然と

真っ赤になってたくせにさあ。




「行こうぜ」
「あ…う、うん!」