咲と亮


***

「おいお前らー」
「亮?」
「休憩だってよ。教室もどってくれば?」

ジュースお菓子あるから、と言うと一斉に教室に帰っていった。

「ノブ?帰らねえの?」
「…も、ちょっと、で、区切り、つ、く、から」
「おーけー待ってる」



蝉が大合唱している。

夏って感じ…

「ノブ。暑い。急いで」
「ん。がんば、る」


横を見ると、黒のペンキでダンボールを塗りたくるノブ。

たしかにもう少しで。
そのダンボールは真っ黒になりそうだ。



溶けそうなくらい蒸し暑い、この渡り廊下で看板作りとか…死ねるな。



それにしても暑いー

「…あ、あのっ」

後ろから女子の声がかかった。